安寧 04円照五輪塔
安寧
あんねい
4

石造五輪塔は、平安時代後期の遺品を初見とする由緒正しい石塔です。
通常は下から方形の地輪、円形の水輪、三角の火輪、半円形の風輪、宝珠形の空輪という5つの部位で成り立っています。
地・水・火・風・空の「五輪(五大)」は、宇宙を構成する5つの要素、すなわち大日如来のお姿を表すものです。
これは古代インドで生まれた密教の思想です。
日本では弘法大師空海が中国唐から伝え、真言密教の重要な教えとなりました。

本石塔は鎌倉期の大和式五輪塔をお手本に制作しました。
部材構成は下から反花座、地輪、水輪、火輪、空風輪となります。
反花座は隅弁に主弁を置かずに小花とする大和式反花座とし、側面は奈良県円照五輪塔を参考に三区輪郭巻きとしました。地輪は通常よりやや背を高くし、上面に水垂勾配を設けました。水輪は最大径をやや上半の部分とし球形に近い壺型としました。火輪の下端幅は水輪直径より狭め、軒は比較的厚めに作りました。

本石塔は弊社独自の割(比率)で制作したオリジナル作品です。
弊社としては初めての定型化した反花座を含む大和式五輪塔の制作となりました。反花座側面についてはあえて三区輪郭巻きという特異な形式を用いました。

DATA

石塔名 五輪塔
石種 犬島石(岡山県犬島産出)
施主
サイズ
幅:55cm
奥行き:55cm
高さ:120cm
希望小売価格 ¥2,550,000税込
本体のみの価格となります。〔付属品・字彫り・納骨室(カロート)・外柵・施工費・輸送費等は含みません〕

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