世伝石塔
せいでんせきとう
せいでんせきとう
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石造五輪塔は、平安時代後期の遺品を初見とする由緒正しい石塔です。
通常は下から方形の地輪、円形の水輪、三角の火輪、半円形の風輪、宝珠形の空輪という5つの部位で成り立っています。
地・水・火・風・空の「五輪(五大)」は、宇宙を構成する5つの要素、すなわち大日如来のお姿を表すものです。
これは古代インドで生まれた密教の思想です。
日本では弘法大師空海が中国唐から伝え、真言密教の重要な教えとなりました。
本石塔は鎌倉期の五輪塔をお手本に制作しました。
部材構成は下から反花座、請座、地輪、水輪、火輪、空風輪となっています。
特色としては、反花座と地輪の間に請座という台座を採用しています。これは「越智式」と呼ばれる形態で、しまなみ海道沿いに分布する宝篋印塔によく見られます。また、反花座側面は奈良県円照五輪塔を参考に三区輪郭巻きとしました。
本石塔は弊社独自の割(比率)で制作したオリジナル作品です。
DATA
石塔名 | 五輪塔 |
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石種 | 本小松石(神奈川県産出) |
施主宗派 | 臨済宗 |
サイズ |
幅:81cm
奥行き:81cm 高さ:157cm |
希望小売価格 | ¥10,500,000税込 本体のみの価格となります。〔付属品・字彫り・納骨室(カロート)・外柵・施工費・輸送費等は含みません〕 |